Orchardsに全く関係がないのだが、今回はお気に入りの作家について。
高校時代フィリピンに関わっていた為、フィリピンに関わる本は年の割りにはけっこう読んだほうやと思う。
その中で一番おもしろかった本が船戸さんの虹の谷の五月である。この本はフィリピンで出会った方に教えてもらったのだが、いかに資本主義がフィリピンの生活を壊すか。に焦点が当てられており、フィリピンでの自分の振る舞いに注意しろ。という意味合いも含めて紹介された本である。話の内容は僕がここで語るよりもググってくれたほうが遥かにいいレビューが見れると思うのでぜひ。
そして、この本を読んで以来、船戸さんの本を結構読んだが、どれも本当におもしろい(濃ーい内容ばかりやけども)。
彼の描く臨場感と、どうしようもないくらいのカオス、文章の中に散りばめられている社会へのメッセージの数々がどれも本当におもしろい。彼以外にあんな男っ気な作家は今のところ出会っていない。
先日CNNでどこかの有名な武器商人が逮捕されたニュースを見た。普段なら見過ごすところであろうが、以前彼の砂のクロニクルとういう作品の中で武器商人を主人公にした作品があった。その本の中で武器商人の生活について詳しく書かれていたので、まるで本の中でいたあの主人公が現実世界で逮捕されているかのような。そんな感じを受けるのである。
またカンボジアの地雷をテーマにした話では政府が外貨取得の為、わざと海外からの援助を国内で止めているという節もあった。これの真偽は分からないが、彼の定評の綿密な取材の中からきた噂のひとつかもしれない。火の無い所に煙は立たないとあるが、まさにこれだと感じた。
彼の作品はすべてフィクションといえど、遠くない現実であろう。
こういった話が盛りだくさんである。
一度お試しあれ。

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